2003/06/11

HIV訴訟、控訴断念 警視庁、採用時検査は中止

 無断でHIV(エイズウイルス)検査をされ、感染を理由に警視庁を退職させられたとして男性(30)が東京都などを訴え一審で勝訴した損害賠償請求訴訟で、警視庁は11日、控訴を断念した。あわせて、採用試験で検査を中止する方針を明らかにした。
 東京地裁の判決は「警察学校で厳しい訓練があるとしても、感染者が当然に不適とはいえない」と検査の必要性を否定した。警視庁は、感染症が専門の医師にも意見を聞いたうえで、「血だらけになることもある仕事の特殊性を理解して欲しかったが、医学的におかしいとまでは言えない」と判断した。
 控訴するかどうかを検討中だった7、8の両日にあった今年度最初の採用試験では、検査を一時的に見合わせた。控訴断念を決めたことで、今月29日に予定されている女性を対象にした採用試験から、検査はしないことになった。
 原告の男性は「控訴しないことにもほっとしたが、検査が今後なくなることがそれ以上にうれしい。警察官を目指す人たちが、足元をすくわれることがこれでなくなった。エイズへの偏見がまだまだあるなか、しっかりした判断を出してくれた裁判官に感謝したい」と話している。 (06/11 23:41)

from asahi.com

完全勝利である。おめでとう!

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