2003/10/26

「負傷しても戦い続けられる」軍事医療技術の最先端——ケガする前の鎮痛剤など
Noah Shachtman
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20031015304.html

2003年10月10日 2:00am PT  銃弾や砲弾の破片で兵士が傷つく——あらゆる戦場で何度となく繰り返されてきた光景だ。傷ついた兵士は衛生兵を呼ぶ。衛生兵はその場で患部を応急手当てし、野戦病院に運ぶよう手配する。そしてその兵士はいなくなってしまう——紛争が終わるまで復帰してこないかもしれない。
 しかし米国の軍事派遣のペースは速まっており、負傷のせいで兵士を失うのはますます困った問題になっている。軍事アナリストによれば、全要員が揃っている部隊のほうが能力を発揮できるという。そして小グループで作戦を遂行する兵士たち——たとえばアフガニスタンの山間部で戦っている米軍特殊部隊など——の場合、医療処置を施す衛生兵がいないことも多い。
 そこで科学者や医師のチームが米国防総省から資金を受け、兵士がその場ですぐ、自力で回復できるような一連の技術や治療法の開発に取り組んでいる。このプログラムが成功すれば、激痛や出血は5分以内に抑えられるようになる。そして負傷した兵士は——重傷でない場合——その後も最大で96時間にわたって、戦場に残って戦うことができる。その間、衛生兵の助けも要らないし、病院に退避する必要もない。
 「冷酷に聞こえるかもしれないが、死んだ兵士よりも負傷した兵士のほうが、任務遂行の障害になる可能性が高いものだ。少なくとも、負傷した兵士を運ぶのに2人必要になる。しかも1人が戦列を離れると、部隊の結束が損なわれる。だからこそ、その場で互いに手当ができると——そして自分で手当できればなおさら——都合がよいのだ」と、戦略国際問題研究所(CSIS)のジム・ルイス氏は述べている。
*-*-*-

死ぬまで戦えとなるか?

0 件のコメント: