バイオメトリクスの功罪--from Weird News
テロリストの濡れ衣をはらす人相認識技術
2003年1月4日 2:00am PT パキスタン人の宝石商、モハメド・アスガル氏が、何かの間違いで米連邦捜査局(FBI)の指名手配リストに自分の写真が使われたと主張している。アスガル氏が身元について真実を語っているかどうかを判断するため、FBIの捜査官たちはパキスタンに赴いた。
ところが、人相認識の専門家たちは3日(米国時間)、FBIの指名手配写真とニュースメディアの撮影した写真との比較によって、何分もかからずアスガル氏の主張が正しいことが確認できたと述べた。
同一人物の写真だとの推測は、3種類の人相認識スキャン技術を用いた3回の検査で裏付けられた。
加イマジス・テクノロジーズ社は、FBIの人相写真とAP通信の写真を、1万7000人分の顔を集積したデータベースに照らし合わせた。同社の人相認識ソフトウェアは、対象者の左右の瞳孔と鼻の先端を結んだ三角形の中から692点を測定するもので、問題の2枚の写真をすぐに結びつけた。
独コグニテック・システムズ社のソフトウェアは、左右の目の距離や顔の骨などのパターン認識を用いて人相を分析するもので、同社は5000人の顔を集めたデータベースに2枚の写真を投入して、照合作業を行なった。
コグニテック社の販売責任者、ユルゲン・パンプス氏は「完璧に一致した。他の写真は全く出てこなかった」と語る。
最後に、ニュージャージー州在住のバイオメトリクス技術コンサルタント、アレックス・ロータッカー氏が、米アイデンティクス社の技術を使ったソフトウェアを使用して、この2枚の写真を2万人分の顔写真のデータベースに照合した。このソフトウェアは、鼻柱や頬骨などの顔の各部分の距離を測定する。ロータッカー氏の分析でも、他の2種類のテストと同じく、同一人物の写真だとの結論が出た。
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