2003/12/05

いじめ裁判:第1回口頭弁論で被告側は争う姿勢 福岡地裁 
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031205k0000e040054000c.html

 福岡市西区の小学校の男性教諭(46)が、担任をしていた4年生の男児に差別的発言などのいじめを繰り返したとして、男児と両親が教諭と市を相手に計約1300万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が5日、福岡地裁(杉山正士裁判長)であった。市側は、大半の体罰や差別的発言は認めながらも、教諭とともに請求棄却を求めた。市側は弁論終了後「真相を解明するため、棄却を求める形式にした。賠償責任を争うものではない」と説明した。
 原告側の代理人は「男児は依然として『自分の血がけがれている』と思い込んでいる。以前の少年に早く戻ってもらいたい。裁判所には、詳しい事実の認定と1年以内の早期判決をお願いしたい」と意見陳述した。
 一方、教諭は代理人が見つからないまま、本人が出廷。具体的な反論は次回に持ち越した。
 訴えによると、教諭は今年5月から、体罰に加え、男児の曽祖父が米国人と知ると「外国人の血が混じっていて、けがれている」「早く死ね」などと発言した。男児はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、入院している。
 市教委は8月、いじめを認定し、教諭を停職6カ月の懲戒処分にした。【笠井光俊、栗田亨】
[毎日新聞12月5日] ( 2003-12-05-12:50 )

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